勉強へのトラウマ
中学校を卒業して高校に進学せずに高認試験を受けて大学に行こうとしている18歳の娘。
高認試験はほぼ勉強せず受かった。
そもそも高校一年生の一学期までの範囲しか出ないし、合格ラインが40点/100点なので、ほぼ勘で解いたらしい娘も合格した。
数学だけはできなかったようで、二回目はトライイットという無料動画授業を2週間だけやって合格した。
大学にはすごく行きたい思いがあるので、受験勉強をいつからし始めるのかなと思っていたら、結局卒後3年間はほとんど勉強しなかった。
やりたくないのに頑張ってやる勉強ではなく、やりたい思いでできるようにならないかと模索していたのだった。
心の状態が不安定なところがあって、そちらにまず取り組んできた3年間。
そちらはその甲斐あって随分と安定した。
それでもやりたくない。
どうも、勉強をすると頭が痛くなるということだった。
娘は、本来学ぶのは好きという自覚はある。
でも、自分の学びたいことを自由に学ばなかったことや、先生に怒られないようにしなければと怖かった授業や、やりたくないのにやらなければならない宿題などがトラウマのようになっていたのではないかと思われた。
今は、誰にも強制されていないにも関わらず、勉強=強制みたいな図式が染み付いているような。
そこで、私が以前学んだ心理療法のクリーン言語の手法を使ってトラウマのイメージを変容させた。
その後、英語の単語を思い出すのもすんなりできるようになったり、単語の暗記も抵抗なくできるようになった。
数学にもすんなり手をつけられて、頭痛も起きなかったそうだ。
色んなパズルが好きな子なのだが、勉強はパズルみたいだと体感して、「無限のパズルだー!」と喜びを感じたそうだ。
こんなに勉強好きな子を勉強嫌いにしてしまう学校のやり方は、すごくもったいないことしてるなーと思う。
自発的に、喜びを持って学べる場になっていくといいなと思う。
そして、中学校卒業して高校に行かずに自分で勉強するという環境にした「勉強を自分に強制することなく、楽しくできるようにする」という目標を達成した娘。
私も、そのこと自体も嬉しいし、それは可能なのだ、という実例になって他の人にも道を示せる気がして嬉しいのだった。