子どもと愛でつながる幸せな子育て

中学2年生娘と学校に行っていない小学4年生の息子を持つ母の子育てブログです。

学校教育の心象風景を乗り越える

高校行かずに大学受験する娘の話シリーズ。

受験勉強に取り掛かりはじめ
勉強は楽しいと思いながらできるようになり
気づいたら勉強してる(無理にはやらない)状態になっていた娘。

しかし何か心が重たくてつい動画などを観てしまうと。
どんな感情感覚が身体にあるのか尋ねると
自分を大事にできない、
自分の身を削っている感覚があると。

例えるなら胸にクッキーがあり、
自分はクッキーなんだという感覚。
クッキーは小学校に入った後にできたそう。
学校の先生もクッキーで、クッキーになりなさいと言われているようでそうなったそう。
クッキーだから、人に食べられたら減っていく。
食べて、とも言えないし
食べないで、と思っても逃げられず
ただ人が食べたいように食べていくのになすがまま。

これは娘だけじゃなくて、学校教育の現場の感覚をよく表しているなと思う。

 

 

本当はどうだったらいいのか?と問うと
なんでも自分が自由に生み出したいと。

クッキーは食べられたら終わりで
自分ではなんともしょうがない。

だけどそれは小学生の時にそう思い込んで周りに合わせただけで
本当はクッキーも自分が作れるのでは?
と話すと、確かに、と。

それでも翌日聞いてみたらまだクッキーが現れて自分がクッキーだと思えると…。

これはクッキーの思いをちゃんと聴いてあげる必要があるなと思い
クッキーに質問した
「あなたは何のためにそこにいるの?」
「守るため」
「守るとは?」
「死なないようにする」
「娘ちゃんはクッキーがいるから本当はやりたいことから引きこもってしまうのだけど、
そうするとそれって死んでいるのと同じことじゃないかな?」
(はっ!とした顔)
「それでも、必死に娘ちゃんを守ってくれてきたんだよね。
もう周りに合わせて自分を殺さなくても大丈夫だから。
これはほんとに命が危ないって時には出て来て助けてくれるかな?」
などと話した。
(うろ覚えなのでなんとなくこんな感じってことで)

それと娘が本当はこうありたいっていうのを毎日言ってみたらどうかなと提案。
「私は何でも自由に生み出せる存在です。」
みたいな本人が一番しっくりくる言葉で唱えている。
そうしたら、クッキーは日々出てくるけど、自分で生み出せる感覚も出て来たそうだ。

「こうなってみると、クッキーがあって良かった」と娘。

障害があって、それを乗り越えると強くなるからと。

本当にそれな。

人生の中で出会う問題・つらさって
それがあって良かったと思えるようになる。
そうできると私は思ってる。

問題・つらさをどう活かしていくか?
という視点でみることができると思うのだ。

今回は娘がそれを自らやって見せてくれた。

受験勉強を楽しく

高認試験を受けて大学に行こうとしている娘。

 

勉強に対するネガティブな思い、
自分の心にまずは取り組んだ3年間。


心が落ち着いていつも楽しそうになり
やっと勉強に取り組める下地ができた今年度。

 

とはいえすぐに取り組めた訳ではなく。
共通テストに申し込もうと動き出して
過去問からようやくやり始めた先日。

 

よい教材に出会えたのもあり
とても苦手だった英語(見るだけで吐き気がしてたらしい)の勉強が楽しいそう。

 

合格するかどうかよりも
楽しく取り組めるようになったことに大きな価値があるなと思う。
結果はそこについてくるはず。

学校に合わない学びのスタイル

中3息子は、はまったらずーっとそればかりやり続ける。

 

エヴァにはまってから数年間ずーっとエヴァの映像や音楽聴き続け、二次創作をしていた。

今は平沢進にハマってずーっと平沢進の音楽聴いてる。

 

音楽で言えば、「これ結構好きかも」くらいでは聴かないんだそうだ。

 

これを学びに転換すると

・興味ないことはやる気がでない

・興味あることばかりずーっとやる

ってことになる。

 

これは、毎時間やることがころころ変わって、しかも自分の興味持てないことが展開する学校には合わないだろうなーと思う。

 

親の私は、学校のスタイルは自分に合ってたんだーという気づきが。

 

例えば、テレビがついてたら、ずーっと見てしまう私。

学校の授業も、ずーっと先生に集中して見てた笑笑

目の前で起きる事をずーっと見ていられるのだよね。

 

飽きっぽいので色んなことが次々出てくるのも性に合ってたんだろうな。

 

あと、興味が「人の心」だったので、色んな人の色んな場面での心の動きとか振る舞いとか知りたかったから学校行き続けられたんだろうなと思う。

 

⭐︎

 

シュタイナー学校のスタイルだったらもしかしたら息子はまだ合ってたかもしれない。

シュタイナー学校では3ヶ月くらい同じ教科を毎日やり続ける。(1日の授業は他にもあってその一つだけじゃなかったと思うけど)

 

今の公教育のやり方が当たり前で、それ以外の教育スタイルってあまり想像できないと思うけど、色んなスタイルの教育があるのだ。

 

ちなみに息子か小2の時に一年近く通ってたフリースクールはデモクラティックスクールというアメリカ発祥の教育スタイルだった。

子ども一人一人がやりたいことをやる

授業はなし

という究極の形で、多分息子は割とそれに向いてたのかなと思う。

 

なぜ行かなくなったって、多分、毎日のミーティングが苦手だったのと、集団を維持するためのルールを子どもたちで決めるんだけど、そのルームが罰則的だったのが嫌だったみたいだ。

 

 

まぁ、そんな感じで、子どもの性質や興味の対象によって、今いる学校に合う合わないってあるよね

なんて改めて思ったのでした。

 

 

 

英語って文法知らなくても読めるんだ

小1の一学期くらいしか学校に通ってない中3息子。

家で教科の勉強は一切したことがない。

その彼が先日からハリーポッターの英語版を、日本語に訳してる。

「英語の構文とか知ってるの?」
と聞くと
「知らない」
と。

「どうやって訳してるの?」
「感覚」

…そうなんだー母国語じゃなくても文法の勉強しなくてもわかるようになるもんなんだー!
とびっくり笑笑

私のあの勉強はなんだったんだ…
常識が覆されるわー

ちなみに、訳すのは、声で言ってるかスマホに打ち込んでる。

学校教育受けてなくてパソコンで色々知ってきた弱点は、文字があまり書けないことか…
住所と名前は、一応書けるように支援したが。
それ以外はあまり書く機会のない現代なのでそれでも大丈夫だろうが。
(必要に迫られればその時身につけるでしょうとも思う。)

ちなみに、どうやって英語を身につけてきたかというと、ゲームコミュニティで英語つかう人と、翻訳ソフト使いながらコミュニケーションしたり、プログラミング好きなのでプログラミング言語の英単語を使いながら覚えたり、みたいな感じのようです。

勉強へのトラウマ

中学校を卒業して高校に進学せずに高認試験を受けて大学に行こうとしている18歳の娘。

 

高認試験はほぼ勉強せず受かった。

そもそも高校一年生の一学期までの範囲しか出ないし、合格ラインが40点/100点なので、ほぼ勘で解いたらしい娘も合格した。

数学だけはできなかったようで、二回目はトライイットという無料動画授業を2週間だけやって合格した。

 

大学にはすごく行きたい思いがあるので、受験勉強をいつからし始めるのかなと思っていたら、結局卒後3年間はほとんど勉強しなかった。

 

やりたくないのに頑張ってやる勉強ではなく、やりたい思いでできるようにならないかと模索していたのだった。

 

心の状態が不安定なところがあって、そちらにまず取り組んできた3年間。

そちらはその甲斐あって随分と安定した。

 

それでもやりたくない。

どうも、勉強をすると頭が痛くなるということだった。

 

娘は、本来学ぶのは好きという自覚はある。

でも、自分の学びたいことを自由に学ばなかったことや、先生に怒られないようにしなければと怖かった授業や、やりたくないのにやらなければならない宿題などがトラウマのようになっていたのではないかと思われた。

今は、誰にも強制されていないにも関わらず、勉強=強制みたいな図式が染み付いているような。

 

そこで、私が以前学んだ心理療法のクリーン言語の手法を使ってトラウマのイメージを変容させた。

 

その後、英語の単語を思い出すのもすんなりできるようになったり、単語の暗記も抵抗なくできるようになった。

数学にもすんなり手をつけられて、頭痛も起きなかったそうだ。

色んなパズルが好きな子なのだが、勉強はパズルみたいだと体感して、「無限のパズルだー!」と喜びを感じたそうだ。

 

こんなに勉強好きな子を勉強嫌いにしてしまう学校のやり方は、すごくもったいないことしてるなーと思う。

自発的に、喜びを持って学べる場になっていくといいなと思う。

 

そして、中学校卒業して高校に行かずに自分で勉強するという環境にした「勉強を自分に強制することなく、楽しくできるようにする」という目標を達成した娘。

私も、そのこと自体も嬉しいし、それは可能なのだ、という実例になって他の人にも道を示せる気がして嬉しいのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

娘のバイト〜生きる力を育む教育

18歳無職で受験生の娘。
今年の夏に私の父のペンションで初のバイトをしてきました。

バイト終わっての評価をいただきましたが
↓↓↓
凄く気が効く
先を読んで仕事する
結構手早い
一回行ったことはきちんとやる
誰とでもお話出来る

って感じで、ふつう同じことを2度3度言ってやっと覚えてくれるのが普通ですが
全く手のかからないバイトさんでした。

とのこと。

これ多分、きのくに子どもの村学園での4年間がかなり役立ってるなと思いました。

きのくにの「プロジェクト学習」は、子どもたちが自分たちがやりたいことを自分たちでほぼ考えて実行するのもで、半ば仕事なんですよね。
それも、相当な自主性を必要とする仕事で、コミュニケーションも必要とされる。
プロジェクト学習以外も、旅行やミーティングやイベントなどもほとんど子どもたちがやるし
新聞や冊子作りで原稿もよく書いてて
まーほんと仕事ばっかりしてたような。

寮生活でも、朝ご飯は作って片付けるところまで当番制で子どもたちの仕事。
自室の管理も自分で。
(なので、ほとんどの部屋が散らかり放題笑笑
その中で娘の場所だけいつもきれいだった。
しかし自宅の部屋は散らかり放題笑笑)

そんな4年間を送って
最初はプロジェクト学習の時も何していいかわからなくて困っていた娘が、とっても成長しました。

そして中学校を卒業して高校には行かない選択をして家にいる娘。
高校に行かないから、家事をやる!と自分から言い出して(私が仕事と家事全部やってるのが大変と思ったらしい)家事をやり始めた。
学校での経験があるので、特に私が手取り足取り教える事もなく、我が家のやり方だけ伝えてやってもらった。

全体的な管理とか、買い物やゴミ出しなどの外とのやりとりは私がやって
料理や洗濯は娘がやって
掃除は私がたまにやって笑笑
という感じ。

最初の1〜2年はかなり頑張っていて
料理と皿洗い、お弁当まで作ってくれていたけど
皿洗いは好きじゃないので溜まっていき、そのうち私の担当になり
お弁当は睡眠時間削って作るので疲れてきて夕食の支度ができなくなるので最近は「睡眠時間8時間取れないときはお弁当作るのはなし」と言い渡してもっぱら外食になっている。

とはいえ料理のメインを娘が受け持ち続けたためか、最初はレシピを見ながら作っていたのが2年も経つと見なくても自分で適当に作れるようになった。

主婦業をやっているので、他のことでも、状況を判断して今自分が何をやればいいのかわかって自分で動けるようになっているとわかったこともあった。
(自宅の外壁の塗装作業を大勢でやった時)

生きる力ってこういうこともあるよなーと思う。

娘はもうどこにいっても一人で生活できるし仕事もできる。

学校の教科の「勉強」という意味では普通に学校に行っている子たちに比べたらあまりやっていないけど(中学卒業してからは皆無に等しい^^;)
生きるための能力が身につくことをたくさんしてきたのだなと思う。

娘の経験はこれからの教育に必要な要素を含んでいるのではないかと思うのだった。

中2息子の担任との関わり〜夏休み編

先日、中2息子の担任の先生が通知表やプリント持ってうちにやってきた。

4月に来て以来2回目。
4月にも投稿した、「有能な営業マン」みたいな体育の先生😆

やっぱりこの人面白かった。

前日に電話をくれて、訪問したい旨など話をしたが
「◯◯くん、何が好きですか?」
「僕、◯◯くんと一緒にご飯食べに行きたいんすよねー」
と。

「◯◯くんを学校に引っ張ろうとも思って無いですし、
学校に来ることが必ずしもいいとも思ってないですけど、
人との関わりとして、クラスの子たちと関わる機会あったりとか
こんな人間(←担任)が関わるのもいいんじゃないかなーと思ってまして。」
というスタンスの一つの形として、ご飯食べに行く、らしい😆

そういう事なら…
私「先生のご実家に薪ストーブがあるって言ってましたけど、薪割りって教えてもらえませんか?」
と、私と息子では薪割りが難しくて放置してあったのを、一石二鳥と頼んでみたら😆
「いいっすよー!薪割り、やりましょう!」
と二つ返事で引き受けてくれた。

そしてやってきた先生、早速
「じゃあ薪割りしよう!」と
薪の方向とか、割り方とか、斧が埋まった時の取り方とか、割れない時の対処法とか色々教えてくれた✨

息子も素直に、そして粘り強く薪割りにトライ✨

一緒に何かをやることって人との距離を縮めるから、これは良かったなー。

薪割り終わって、雑談しながら早速先生が
「◯◯くん、ご飯何が好き?」と
「ラーメンとかハンバーグとか…」

先生がラーメン好きすぎて、息子が好きな岐阜タンメンも知ってて、松本まで夜中に食べに行くなどと盛り上がり笑笑
「じゃあ今度ラーメン食いに行こう!
夏休みでも先生たちは学校に来てるけどお昼は給食ないから食べに出たりするから、来週お昼にラーメン行こう!」
と。
息子も抵抗もなく「うん」と😆

そして話題は息子の好きなプログラミングの話に。
息子のパソコンで息子が作ったゲームをプレイして見せると
「お金かせげますね!
これは想像してた以上だわ…」

帰る時には、梁にぶら下がって懸垂して
「◯◯くん、これ筋トレできるぞ!」
と笑笑

更には台所でニンニクの皮剥きに苦労していた娘に
「ニンニクの皮の簡単な剥き方教えようか?
瓶に入れて水入れて振る。」
「僕、料理も好きなんだよねー
4年間居酒屋で働いてて、最後は店長やってた。」
(大学生の4年間バイトしてて、学生なのに店長やってたらしい🤣
だから仕事の仕方が営業マンっぽいんだな。)

ほんと面白い教師だ笑笑

担任の先生によっては話すことすら嫌がることもある息子だけど、今年の担任との交流は楽しそうだ。